【医師監修】抜け毛を抑制するザガーロの効果とは?他のAGA治療薬との比較

2019.06.14 更新
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ザガーロは2016年の6月13日に販売開始された、比較的新しいAGA治療薬です。

従来のAGA治療薬であるプロペシアと比べ発毛効果があることから、薄毛に悩まされている男性にとっては明るい材料となっています。

そこで今回は、ザガーロの効果や効能、ほかの治療薬とくらべて優れている点などについて解説したいと思います。

またザガーロを処方してくれるおすすめのクリニックも紹介します。

— 目次 —

ザガーロの効果や効能について


それでは早速ですが、ザガーロの効果・効能について解説したいと思います。

ザガーロには主にヘアサイクルを正常化する効果と、発毛効果が期待されています。

ヘアサイクルを正常化

ザガーロの効果の1つとして、ヘアサイクルを正常化することがあげられます。

ヘアサイクルとは髪の毛が生えてから、抜けおちるまでの一連の周期を意味します。

ヘアサイクルは髪の毛の「成長期」「退行期」「休止期」に分けられ、その大部分を髪の毛の成長期が占めています。

成長期を終えた髪の毛はやがて抜け落ちることとなりますが、ヘアサイクルが正常であれば、抜け落ちた髪の毛の毛穴から新しい髪の毛が生えてきます。

言い方を変えると、ヘアサイクルが正常である場合、新しい髪の毛に押し出されるようにして、成長期を終えた髪の毛が抜けおちることとなるのです。

ところが、何らかの原因によってヘアサイクルが乱されると、髪の毛の成長期が短くなり、髪の毛が成長し切らないうちに抜け落ちてしまうのです。

そして、そのような毛穴が増えることで薄毛が進行する訳です。
薄毛の原因についてはこちら

男性に見られる薄毛の代表的なものがAGA(Androgenetic Alopecia:男性型脱毛症)ですが、AGAもやはりヘアサイクルの乱れによって進行します。

AGAにおけるヘアサイクルの乱れのリスクファクターとして、TGF-βと呼ばれる髪の毛にとって有害なサイトカインがあげられます。

TGF-βは別名を「退行期誘発因子」と言い、正常なヘアサイクルを乱し、成長期を短縮させます。

TGF-βは男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンと、男性ホルモン受容器であるアンドロゲンレセプターが結合することによって産生されます。

ジヒドロテストステロンは男性ホルモンであるテストステロンがより強力になったものですが、その強力化に際して5α-リダクターゼと呼ばれる還元酵素が大きな働きをします。

ザガーロの有効成分であるデュタステリドには、5α-リダクターゼの働きを阻害する効果があります。

そのためヘアサイクルを正常化し、抜け毛を予防する効果が期待できるのです。

発毛効果

ザガーロには発毛効果も期待されています。

日本人を含むアジア人過半数を対象とした臨床試験によると、従来のAGA治療薬であるプロペシアに比べ、ザガーロの方が1.6倍の発毛効果を示したということです。

ポイント✔︎ザガーロはヘアサイクルを正常化する

✔︎髪の成長期が短くなると抜け毛が起こる

✔︎ザガーロはプロペシアの1.6倍の治療効果がある

プロペシアやミノキシジルと比較してみると


ザガーロに含まれている有効成分であるデュタステリドは、プロペシアの有効成分であるフィナステリド、およびミノキシジルと並んで、厚生労働省に認可された3つの成分のうちの1つです。

ではそれぞれどのような特徴があるのでしょう。

プロペシアとの違い

プロペシアの有効成分であるフィナステリドは、ザガーロの有効成分であるデュタステリドと同様、もともとは男性に見られる前立腺肥大の治療薬として用いられていました。

ところが、フィナステリド錠やデュタステリド錠を服用している男性に発毛が見られたため、フィナステリド錠としてプロペシアが、デュタステリド錠としてザガーロが製造されるに至ったのです。

プロペシアとザガーロの違いとしては、有効成分の半減期の違いがあげられます。

半減期とは、血液中の有効成分の濃度が半分に減るまでの時間を意味します。

プロペシアの有効成分であるフィナステリドは、半減期がおよそ4時間となっています。

一方、ザガーロの有効成分であるデュタステリドは半減期がおよそ2週間とかなり長くなっています。

有効成分が体内に長くとどまるため、プロペシアよりもザガーロの方が発毛効果も高くなっているのです。

ミノキシジルとの違い

ミノキシジルとザガーロの違いは、発毛に対するアプローチ法の違いです。

ザガーロの有効成分であるデュタステリドや、プロペシアの有効成分であるフィナステリドは、男性ホルモンにアプローチすることで抜け毛を予防し、発毛を促進します。

一方、ミノキシジルは血管を拡張し、頭皮の状態を改善することで、髪の毛が成長する環境を整えます。

髪の毛は毛母細胞が分裂することで成長しますが、その成長には血液が欠かせません。

なぜなら、血液が全身に酸素と栄養を運んでいるからです。

毛母細胞も毛包部にある毛乳頭から栄養を受けとって成長します。

毛乳頭は毛細血管から栄養を受け取り、それを毛母細胞に送っているのです。

ところが、何らかの原因によって頭皮の血行が悪くなると、毛乳頭が毛細血管から栄養を受け取れなくなり、結果として髪の毛の成長を妨げるのです。

ミノキシジルの塗り薬タイプは、ミノキシジルを直接頭皮に塗布することで、頭皮への血液循環を促し、発毛環境を整えることが可能となります。

ちなみに、プロペシアの有効成分であるフィナステリドと、ザガーロの有効成分であるデュタステリドには同じような作用機序があるため、原則として併用することができません。

ところが、ミノキシジルの作用機序はフィナステリドやデュタステリドと異なっているため、プロペシアとミノキシジルを併用したり、ザガーロとミノキシジルを併用したりすることが可能となっています。

日本皮膚科学会の策定する「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」によると、AGAの治療においてフィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルは「強く推奨する」治療法とされています。

ポイント✔︎デュタステリドは効果が持続する

✔︎毛母細胞への血液量が不足すると抜け毛が起こる

✔︎ザガーロは抜け毛を防ぐ効果がある

ザガーロに含まれている成分


ザガーロにはプロペシアよりも高い発毛効果が期待されているということですが、その理由はザガーロの有効成分であるデュタステリドにあります。

では、デュタステリドについて詳しく見ていきましょう。

デュタステリド

ザガーロの主成分としてよく知られているのがデュタステリドです。

デュタステリドもフィナステリドと同様、もともとは男性に見られる前立腺肥大の治療薬として用いられていました。

デュタステリドやフィナステリドには、AGAの原因である5α-リダクターゼの働きを阻害する効果があります

5α-リダクターゼは男性ホルモンであるテストステロンを、より強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンに変化させる触媒としての働きを持っています。

ジヒドロテストステロンは、男性ホルモン受容器であるアンドロゲンレセプターと結合し、抜け毛の元となる髪の毛に有害なサイトカインを産生します。

つまり、5α-リダクターゼの働きを抑制できれば、抜け毛を予防し、発毛を促進することが可能となるのです。

ちなみに、5α-リダクターゼには1型と2型の2種類があります。

1型の5α-リダクターゼは全身の皮脂腺に多く分布しています。

そのため、遺伝的に1型の5α-リダクターゼが活発に働く人の場合、皮脂の分泌量が多くなります。

頭皮は皮脂の分泌量が多い場所ですが、過剰に皮脂が分泌されると、マラセチアと呼ばれる常在菌が異常に繁殖し、脂漏性皮膚炎のリスクを高めます。

脂漏性皮膚炎はAGAと密接な関係にあるとされています。

2型の5α-リダクターゼは前頭部や頭頂部に多く分布しています。

そのため、遺伝的に2型の5α-リダクターゼが活発に働く人の場合、額が後退したり、頭頂部が薄くなったりするリスクも高くなります。

プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、主に2型の5α-リダクターゼの働きを阻害する効果がありますが、ザガーロの有効成分であるデュタステリドには、1型と2型両方の5α-リダクターゼの働きを阻害する効果があります

そのため、プロペシアよりもザガーロの方が高い発毛効果を期待できるのです。

ザガーロの2型の5α-リダクターゼの働きを阻害する効果はプロペシアの3倍、1型の5α-リダクターゼに関しては、100倍以上の効果が期待されているということです。

ザガーロのジェネリックはある?

プロペシアは国内での特許期間を終えているため、安価なジェネリック(後発医薬品)が複数のメーカーから発売されています。

ザガーロは比較的新しいAGA治療薬であるため、プロペシアのようにジェネリックがありません。

そのため、ザガーロはプロペシアよりも比較的高価であるというデメリットがあります。

ただし、その分だけ発毛効果は高いので、積極的に発毛に取り組みたい人にとっては、ザガーロがおすすめとなっています。

ポイント✔︎デュタステリドは5αリダクターゼのⅠ型とⅡ型を阻害する

✔︎プロペシアよりも効果が高い

✔︎ジェネリックはないため、料金が高い

ザガーロを処方する方法について


ザガーロにはプロペシアよりも高い発毛効果が期待できるということですが、そんなザガーロを入手するにはどうしたらいいのでしょうか。

クリニックで処方する方法

ザガーロは化学的に製造された「医療用」の医薬品です。

そのため、原則として医師の処方が必要となります。

一般的にはAGA治療専門のクリニックで処方されることとなりますが、一部の皮膚科や形成外科でもザガーロを扱っているところがあります。

ただ、本気でAGA治療に臨みたいのであれば、AGA治療専門のクリニックを受診するのがおすすめです。

なぜなら、皮膚科や形成外科でもAGA治療薬を扱っているのですが、AGA治療専門のクリニックのように、専門的な治療法をおこなっていないからです。

AGA治療専門のクリニックでは、投薬治療以外にも毛髪再生メソセラピーやHARG療法、自毛植毛といったさまざまな治療法でAGAを改善しています。

当院では、完全主治医制でAGA治療にあたっており、その人その人に合ったテーラーメイド治療を提供しています。

個人輸入で処方する方法

先述したように、ザガーロは比較的新しいAGA治療薬であるため、ジェネリックが存在していません。

またザガーロは医療用医薬品であるため、個人で購入することはできません。

ただデュタステリドを配合した治療薬である「アボルブ」にザガーロと同じ効果が期待できることから、アボルブやアボルブのジェネリックを海外から輸入するケースもあります。

ただし、アボルブやアボルブのジェネリックにも当然ながら副作用のリスクがあります。

個人の判断で服用すると、思わぬ弊害に遭わないとも限りません。

やはり医薬品は医師の指導下で服用することが重要です。

当院では無料カウンセリングを行なっているので、治療を検討中の方はお気軽にご相談ください。

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まとめ


ザガーロにはプロペシアよりも高い発毛効果が期待できることから、薄毛に悩まされている男性にとっては朗報と言えます。

ただ、比較的新しいAGA治療薬であるため、薬価が高いというデメリットもあります。

デュタステリド錠の輸入や、通販での購入は可能となっていますが、自己判断で服用して副作用が現れた場合、自己責任となってしまいます。

安全のためにも、ザガーロはAGA治療専門のクリニックで処方してもらいましょう。

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