【医師監修】5αリダクターゼとは|AGAや抜け毛との関連について解説!

2019.08.27 更新
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AGAに関する記事を見ていると、しばしば5αリダクターゼという言葉が出てきます。

では、5αリダクターゼとはどのようなものなのでしょうか。

今回は男性に見られる薄毛の重要なファクターである5αリダクターゼについて、徹底解説したいと思います。

— 目次 —

5αリダクターゼってどんなもの?

5αリダクターゼと抜け毛との関係について理解するためには、そもそも5αリダクターゼがどんなものなのかについて知っておく必要があります。

5αリダクターゼは体内に存在する酵素の一種

体内には何種類もの酵素が存在しており、体内における化学反応の触媒となっていますが、5αリダクターゼもそのような酵素の一種です。

5αリダクターゼのことを5α還元酵素と呼ぶケースもあります。

5αリダクターゼはAGAのリスクファクター

5α-リダクターゼはAGA(Androgenetic Alopecia:男性型脱毛症)のリスクファクターとして知られています。

AGAは思春期以降に見られる進行性の脱毛症で、男性に見られる脱毛症の代表的なものの1つです。

ポイント

✔︎5αリダクターゼは酵素の一種

✔︎5α還元酵素と呼ばれることも

✔︎5αリダクターゼはAGAのリスクファクター

5αリダクターゼの種類

5αリダクターゼは体内にある酵素の一種ということでしたが、5αリダクターゼは大きく分けて2種類に分類されます。

1型の5αリダクターゼ

1型の5αリダクターゼは、おもに全身の皮脂腺に分布しています。

そのため、1型の5αリダクターゼが活発に働く人の場合、皮脂の分泌量が増加する傾向にあります。

2型の5αリダクターゼ

2型の5αリダクターゼは、頭頂部や前頭部の毛包に多く分布しています。

そして、AGAによる薄毛が頭頂部や前頭部に多く見られるのは、2型の5αリダクターゼが深く関与していると考えられています。

ポイント

✔︎5αリダクターゼには1型と2型がある

✔︎1型は全身の皮脂腺に多く分布

✔︎2型は頭頂部や前頭部に多く分布

5αリダクターゼと抜け毛との関係

5αリダクターゼには1型と2型の2種類があるということですが、では5αリダクターゼと抜け毛にはどのような関係があるのでしょうか。

5αリダクターゼによってホルモンバランスが変化

結論から言うと、AGAは男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)がリスクファクターとなって起こる脱毛症です。

ジヒドロテストステロンは男性ホルモンであるテストステロンがより強力化したものですが、その強力化に際して5αリダクターゼが触媒の役目を果たすのです。

ジヒドロテストステロンが男性ホルモン受容器と結合

5αリダクターゼの働きによってテストステロンがジヒドロテストステロンへと変化すると、次にジヒドロテストステロンが男性ホルモン受容器であるアンドロゲンレセプターと結合しようとします。

ジヒドロテストステロンがアンドロゲンレセプターと結合した場合、有害なサイトカインの一種である「TGF-β」が産生されます。

TGF-βによってヘアサイクルが乱される

ジヒドロテストステロンがアンドロゲンレセプターと結合することで産生されたTGF-βは、「退行期誘発因子」とも呼ばれており、正常なヘアサイクルを乱し、抜け毛のリスクを増大させます。

ヘアサイクルとは髪の毛が生えてから抜け落ちるまでの周期のことを言います。

ヘアサイクルは通常、髪の毛の成長期→退行期→休止期→成長期…といった具合にサイクルしています。

正常なヘアサイクルの場合、髪の毛の成長期は2年から6年となっていますが、TGF-βによって退行期が早く訪れると、髪の毛の成長期が半年から1年に短縮されてしまいます。

人間の髪の毛はおよそ10万本あるとされており、その1本1本ごとにヘアサイクルは異なっています。

そして、毛穴ごとのヘアサイクルは、一生に40回程度となっています。

つまり、仮にTGF-βの働きによってヘアサイクルが半年に短縮された場合、20年で髪の毛が2度と生えてこなくなってしまう訳です。

そのような毛穴が増えることによって、徐々にAGAが進行してしまいます。

ポイント

✔︎5αリダクターゼによってジヒドロテストステロンが産生される

✔︎ジヒドロテストステロンとアンドロゲンレセプターが結合しTGF-βが産生される

✔︎TGF-βによるヘアサイクルの変化で抜け毛が増える

5αリダクターゼと遺伝との関係

5αリダクターゼによってジヒドロテストステロンが産生されると、抜け毛のリスクが増大するということでしたが、実は5αリダクターゼの働きによる抜け毛と遺伝には、密接な関係があるということです。

遺伝的に5αリダクターゼが活発に働く遺伝子を持っている場合、ジヒドロテストステロンが産生されやすくなり、抜け毛のリスクが高くなります。

ただ、ジヒドロテストステロンが産生されたとしても、男性ホルモン受容器であるアンドロゲンレセプターに結合しなければ、抜け毛の原因となる有害なサイトカインであるTGF-βは産生されません。

つまり、遺伝的に5αリダクターゼが活発に働く遺伝子を持っており、なおかつ遺伝的にアンドロゲンレセプターの感受性が高い場合、抜け毛のリスクも高くなるのです。

ポイント

✔︎5αリダクターゼの活動は遺伝に左右される

✔︎ジヒドロテストステロンがアンドロゲンレセプターに結合することで抜け毛のリスクがUPする

✔︎アンドロゲンレセプターの感受性も遺伝が左右する

5αリダクターゼの働きを阻害する方法

抜け毛の原因となるTGF-βの産生を抑止するためには、ジヒドロテストステロンの産生を抑制すればいい訳です。

そのためには、5αリダクターゼの働きを阻害する必要があります。

では、どのようにして5αリダクターゼの働きを阻害すればよいのでしょう。

フィナステリド錠を服用する

5αリダクターゼの働きを阻害する方法の1つが、フィナステリドを服用するということです。

フィナステリドは日本でも厚生労働省によってその発毛効果が認められています。

フィナステリドには抜け毛のリスクファクターとなる、2型の5α-リダクターゼの働きを阻害する効果があります。

そのため、ジヒドロテストステロンの産生を抑制し、抜け毛の原因となるサイトカインの産生を抑止できるのです。

フィナステリドを配合した代表的なAGA治療薬がプロペシアですが、プロペシアは国内での特許期間を終えているため、安価なジェネリック(後発医薬品)も多数販売されており、当院のようなAGA治療専門のクリニックでも幅広く利用されています。

デュタステリド錠を服用する

デュタステリドを服用することも、5α-リダクターゼの働きを阻害することにつながります。

デュタステリドもフィナステリドと同様、厚生労働省によってその発毛効果が認められています。

デュタステリドもフィナステリドも抗アンドロゲン薬の一種で、抜け毛のリスクファクターであるジヒドロテストステロンの産生を抑止する作用があります。

デュタステリドを配合した代表的なAGA治療薬がザガーロで、プロペシアよりも高い発毛効果が期待されており、AGAに悩まされている人にとって明るい材料となっています。

ただし、プロペシアもザガーロも化学的に製造された医薬品であるため、副作用のリスクがあります。

プロペシアとザガーロの主な副作用としては、男性機能の低下があげられています。

また重大な副作用として肝機能障害のリスクがありますので、元々肝障害がある方は注意が必要です。

いずれもそれほど発症頻度が高い訳ではありませんが、AGA治療薬も原則として、医師の指導下で服用することが重要です。

ポイント

✔︎抗アンドロゲン薬で5αリダクターゼの働きが抑えられる

✔︎代表的な抗アンドロゲン薬がフィナステリド錠

✔︎デュタステリド錠には高い発毛効果が期待されている

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まとめ

男性に見られる代表的な脱毛症であるAGAは、進行型という特徴を持っています。

ある程度進行したAGAは、育毛剤で改善するのが難しいため、専門のクリニックを受診することが重要です。

AGA治療薬には副作用のリスクもあるので、患者さんの体調や肝臓の数値などを見つつ、慎重に投与を進めていきます。

もし毛髪や頭皮に不安がある場合、まずは当院の無料カウンセリングをお試しください。

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